自作マグライナー


先日の「CHAMBER SAX」の収録撤収時に、アルミカートを車に積み込もうとしたらカートが破損、搬入出時の移動中ならば事故や機材破損と大事になっただろう。 修理する事も出来るがこのカートの積載量は限界である、いや、既にオーバーしている。
「音彩」のPV撮影が急遽中止になった、ポッカリ空いた休日、そこでアルミカートを前回に引き続き自作することに。 初号機カートは固定車輪で機動性が悪く、最大積載量50kgと少ない、弐号機は稼動車輪で2倍の積載量にする。
総アルミ製ハウスカート(TC4519AL)(上右写真)を使って自作する、お手本はマグライナーと言う業界御用達のカートである、自作カートと同寸のマグミッチカートミニ(上左写真)のお値段は28万円、こんなのは絶対買えない!


組み立てのみで分解が無ければ、パイプを変形させて組むことが出来る、しかし自身の車輌はセダンで、トランクに入れるため毎回ばらさなくてはならない、パイプを変形させると平行性が無くなり、パイプが抜けなくなる。
そこで片側だけ既存のパイプ受けを使い、片側は新たに支柱を立てることにした、これはこれでマグミッチに似ていい感じである。
両側それにすると横Gに耐えられないだろう、強度不足になる、その意図もあり2台も購入したのだ。
支柱はイレクターパイプを使用、これは鉄パイプにプラスチックをコートしたもので、重量は増すが強靭でオプションが豊富なため採用。このパイプの両端にアジャスターを接着し、これによってカート本体と固定する。
以前は本体裏面から支柱をナット止めしていたが、暗がりの駐車場での組み立てで、ナットを見失う事がままあった。 今回はボルトが固定状態で立っており、ここに支柱をクルクル回し固定する。 上面の固定は本来床面に接するアジャスター足部分を削り、コインで回せる様なノブに改造している。

運搬操舵の取っ手は、パイプ受けを半分切り取り、パイプに取っ手を固定出来る様にした、これもまたクルクル回せば好きな位置に固定できる。
当初は、純正の斜めに傾斜したパイプを、そのまま使うつもりであったが、これだと台車雰囲気が色濃く残るため、万力で挟み真直ぐに伸ばした。 取っ手はイレクターの切り余りにアジャスターを接着した物、アジャスターのネジ径はM8、パイプ受け固定ネジ径もM8、無加工で使える嬉しい偶然である。
持ち手部分には、ウレタンのカブァーで覆ってある、既製品であるが内径がこれまた無加工でジャストフィット、切り口はエンドキャップで化粧してある。
余ったパイプもU字部分は上棚に取り付け、下棚には水道管保温カヴァーを巻き取り付けてある、これは三脚のヘッドを保護する役割と対人対物のバンパーを兼ねている。


マグミッチの棚は黒でパイプはシルバー、棚を黒く塗ることにした。 塗装の前に「ミッチャクロン」なるプライマーを塗布、乾燥後ラッカー塗装する。 通常アルミにラッカー塗装してもペリペリ剥れてくるが、これを使うとそこそこ密着する、ガリガリと爪程度では剥れない、ガツンと当れば剥げるだろうがタッチアップすれば良い事である。




側面ネット・フック・カラビラ・腰袋など取り付け完成、これで安全に余裕で機材を搬入できる。
余裕があるとそこを埋めたくなるのも人情、またまた物欲悪魔が囁いているようだ。^^;
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※お願い:上記書き込みは改造方法を明記したもので推奨したものではありません、改造を行う事によって機器の不具合や破損や事故、また保障が受けられなくなる恐れがあります、行われる場合はご自身の責任判断で行いください。
by studio-fe
| 2011-09-28 01:11
| 自作&機材